変形性膝関節症の原因と痛みを改善する方法

膝が変形してしまう「変形性膝関節症」
この疾患は痛みを伴うことも多いです。

「変形性膝関節症による痛み」

これだけ聞くと別におかしなことはないように感じます。
ですが、膝の変形が膝の痛みに直接は関与していないケースが意外と多くあります。

・「変形性膝関節症」と病院などで医師から診断されている。
・実際にレントゲンなどを取って膝の変形は目に見えて確認できる。
・膝の変形に加えて、歩行、階段の上り下り、しゃがむ、あぐらをかくなどの様々な状況で痛みが出る。

上の3つに当てはまる方でも、膝の痛みが消失した方もいらっしゃいます。
もちろん、膝の変形を手術で治したわけではありません。
他に痛みの原因があったということです。

今回は変形してしまった膝の痛みの原因と、それを改善するための方法についてお伝えしていきます。

変形性膝関節症で痛みを感じる原因とは

膝が変形して、痛みを感じる人。
膝が変形しても、痛みを感じない人。

起こっていることは同じ膝の変形。
なのに、なぜ痛みを感じる人と感じない人がいるのか。
この謎を解決するには、痛みのメカニズムを少し知る必要があります。

かっこよく「痛みのメカニズムを・・・」
なんて書きましたが、難しい医学書みたいなことを書くつもりありません。
できる限り簡潔に中学生にも分かるぐらいの内容にまとめます。
なので少しだけお付き合いください。

痛みを感じる神経・感じない神経

「神経」って聞いてどんなイメージがありますか?

・身体を動かすために必要
・ないとヤバそう・・・
・痛みとかを感じる場所

他にも色々とイメージがあるかもしれません。
実は、ひとくくりに「神経」といっても種類があり、その種類によって役割が変わります。

・筋肉を動かす神経
・物を触った感触を認識する神経
・痛い・熱い・冷たいと感じる神経 etc…

こんな感じで神経の種類ごとに様々な役割分担をしています。
痛みを感じる神経がない場所は痛みを感じません。
つまり、「痛みを感じる神経が刺激されているかどうか」が問題です。
変形があってもその神経が刺激されないのであれば、痛みは感じません。

膝の中にある「超重要」なクッション

半月板(はんげつばん)ってどこかで聞いたことないですか?
厳密には、「板」はつかずに関節半月(かんせつはんげつ)と呼びますが、ここからも半月板と表記します。

この半月板というものは何なのか。
ざっくり言うとクッションです。

少し話が脱線しますが、前に膝の痛みについて別の記事を書きました。
こちらがまだの方はご覧になってみてください。
↓  ↓  ↓  ↓

膝の痛みを悪化させる運動とその改善法


上のリンク先の記事の中に膝の構造について書いた素晴らしい絵があります。

膝関節の骨の図説

患者さんには「個性的で素敵な絵ですね」とよく褒めてもらいます。
・・・皆さんいつも本当にありがとうございます。(笑)

さて、「脛骨(けいこつ)」というふくらはぎの骨。
その上に「大腿骨(だいたいこつ)」という太ももの骨が乗っかっています。

膝関節はこのようにできています。
骨の上に骨が乗っかっているだけです。
もちろん他にも、周りに筋肉や靭帯、血管など様々なものがあります。
ですがここでは、分かりやすく骨だけで考えます。

脛骨と大腿骨。
歩く、走る、ジャンプするなどの動きの度に、重力と体重がこの2つの骨に集中します。
すごく不安になりませんか?
簡単に壊れてしまいそうに感じます。

これを防ぐのが半月板です。
この半月板には常にストレスがかかり、劣化していきます。
劣化を早めるストレスは他にも多々あります。
が、半月板は年齢とともに自然と劣化していくものだと思ってください。

超重要なのに痛みを感じない半月板

重要なところが傷つくとすごく痛そうじゃないですか?
半月板は足の骨を守るうえで重要な役割を持っています。
ですが、痛みを感じる神経は通っていません。

なぜか?
痛みを感じると困るんです。
だって全体重が歩くたびにここにかかるんですから。

痛みも感じず、気づかない間に押しつぶされ続けて劣化した半月板は薄くなっていきます。
そうすると、今まで半月板によって防がれていた衝撃が大腿骨と脛骨に伝わり始めます。
この衝撃が原因で骨の形が変わっていきます。

変形性膝関節症のイメージ絵

この絵は膝の骨を正面から見たものであるとご認識ください。
上に大腿骨(太ももの骨)下に脛骨(ふくらはぎの骨)
真ん中に2つの半月板(左は普通の状態、右はすり減ってしまった状態)だと思ってみてみてください。

骨の端が黒く塗ってあるところのようにとがってますね。
膝はこのように変形します。
この変形が起こる時に、身体の中で「炎症」という反応が起こることがあります。

炎症反応は広がり、「痛みを感じる神経」を刺激します。
そうすることで痛みが生じていきます。
細かく説明すると他にも痛みの原因はありますが、今回はこの内容を覚えておいてください。

※上の絵のような変形が必ず起こるわけではありません。
 あくまでも、少しでも変形の認識を簡単にできるように簡略的に書いたものです。
 「この絵はおかしいじゃないか!」
 という気持ちがある方。
 私の画力による再現の限界を温かい目で見ていただけますと幸いです。

変形性膝関節症での痛みを改善するには

前置きが随分と長くなってしまいました。
ですが、変形性膝関節症の痛みを改善するために、どのように痛みを感じているのかのメカニズムを知ってもらう必要がありました。
つまり炎症反応を抑えることが痛みを改善する1つの手段ということです。

炎症反応を抑えると簡単に言いましたが、どうすればいいのか。
要は、膝周りの骨に負担がかからないような状態を作ることが大事なんです。
そのためにご自身で気をつけられることがいくつかありますが、今回はそのうちの1つをお伝えします。

それは、

「膝をしっかりと伸ばせるようにする」

ということです。

「ん?どういうこと?」
「いや、そんなのみんなできてるじゃん」
などと思った方も多いかもしれません。

そもそも膝は、ふくらはぎの骨と太ももの骨がまっすぐになっている状態で安定するようにできています。
そこが曲がってしまっている状態だと、骨と骨がぶつかりやすくなる箇所が出てくるんです。

変形性膝関節症になりやすい膝が曲がった状態の絵

上の絵を見てください。
まっすぐの状態の膝と、曲がった状態の膝。
それぞれ濃く塗りつぶされているところが体重が大きくかかる面積を表しています。

右の膝の絵の方が力が大きく骨にかかりそうます。
この曲がった膝が炎症を引き起こす原因の1つになります。

そのため、膝をできるだけ伸ばせるようにしてみてください。

変形性膝関節症でも支障のない人生を送るために

膝を伸ばしきることができなくなっていて、どうすればいいかわからない。
膝は伸びきるけど、変形性膝関節症と言われて、痛みも出ている。

そんな悩みを抱える方が多いことも事実です。
みなさん身体の作りは似ていますが、全く同じ身体の方はいません。
人によって症状の原因には違いがあります。

今回話した内容以外にも症状の原因はあります。
よろずや接骨院 向ヶ丘遊園院では、患者様の1人1人の症状にあわせた施術をするために、検査やカウンセリングを特に重要視しております。
変形性膝関節症なども含めて膝の症状に悩まされている方は気軽にご相談ください。

また、膝の痛みの他にもつらい症状があるなら1人で抱え込まないでください。
気軽に私たちに聞かせてください。
私たちよろずや接骨院は、あなたの症状を改善するために全力です。

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