頭痛について徹底解説!種類・原因・改善策をまとめて紹介

頭痛と一言で言っても、その原因や症状はさまざま。放置すると重大な病気のリスクも。このページでは、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛の3つの頭痛を中心に、頭痛のメカニズムから、タイプ別の改善策、予防法まで徹底解説します!

あなたの頭痛はどのタイプ?

頭痛に悩み整骨院に通おうか迷っている女性

あなたはどんな頭痛持ちですか?頭痛と一言にいっても、その種類は様々です。ここでは代表的な頭痛の種類として「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」の3つについて解説していきます。

(1)緊張型頭痛

緊張型頭痛は、日常生活で最も多く見られる頭痛です。肩や首のこりを伴うことが多く、身体的・精神的ストレスが原因で起こると考えられています。

原因具体的な例
身体的ストレス長時間のパソコン作業、スマホの使いすぎ、猫背などの悪い姿勢、デスクワーク
精神的ストレス仕事や人間関係のストレス、不安、緊張、うつ

これらのストレスによって頭や首周りの筋肉が緊張し、血流が悪くなることで、筋肉内に疲労物質が蓄積されます。そして、この疲労物質が神経を刺激することで痛みが生じると考えられています。

緊張型頭痛の痛みは、頭全体を締め付けられるような鈍い痛みが特徴です。痛みの強さは個人差があり、軽い痛みから日常生活に支障が出るほどの強い痛みまでさまざまです。

緊張型頭痛は、命に関わる病気ではありませんが、放置すると慢性化しやすいため注意が必要です。

(2)片頭痛(偏頭痛)

片頭痛は、頭の片側もしくは両側のこめかみ付近に、脈打つような強い痛みが繰り返し起こる頭痛です。痛みの程度は個人差がありますが、吐き気を伴うことも多く、日常生活に支障が出てしまう人も少なくありません。

片頭痛の原因は完全には解明されていませんが、脳の血管や神経が関与していると考えられています。

要因詳細
ストレスストレスの蓄積により、血管が収縮しやすくなり、その反動で拡張することで頭痛が起こると考えられている
女性ホルモンの変化生理周期に伴う女性ホルモンの変動が、脳内の神経伝達物質に影響を与え、片頭痛を引き起こすと考えられている
気象の変化気圧や気温の変化が、自律神経の乱れを引き起こし、血管の拡張・収縮に影響を与えることで片頭痛を引き起こすと考えられている
睡眠不足睡眠不足により自律神経が乱れ、血管が収縮しやすくなり、その反動で拡張することで頭痛が起こると考えられている
特定の飲食物アルコールやカフェイン、チョコレート、チーズなどの食品は、血管を拡張させる作用があり、片頭痛のトリガーとなると考えられている
偏頭痛の原因の1つと考えられる悪天候 雨
片頭痛は、これらの要因が複雑に絡み合って発症すると考えられており、生活習慣の乱れやストレスを避けることが大切です。

ちなみに、「偏」頭痛と書かれる場合も「片」頭痛と書かれる場合も、同じ疾患を示しています。正しくは片頭痛なのですが、変換では「偏頭痛」が先に表示されることも多く、誤った表現が広がったと考えられています。

(3)群発頭痛

群発頭痛は、目の奥から頭全体に響くような激しい痛みが特徴で、その痛みは「突き刺すような」「えぐるような」と表現されることもあります。1~2ヶ月の間、集中的に頭痛が起こる「群発期」があり、その間はほぼ毎日、決まった時間に頭痛が起こることが多いです。

群発頭痛の特徴は以下の通りです。

特徴説明
痛みの強さ片頭痛よりも激しいとされる
痛む場所片側性の頭痛で、目の奥からこめかみ、側頭部にかけて痛む
痛みの持続時間15分から3時間程度
随伴症状涙が出る、鼻水が出る、鼻が詰まる、まぶたが腫れる、顔が赤くなる、発汗
性別・年齢20〜30歳に多い。男性に多いとされてきたが、近年は女性にも増えている
その他夜間や明け方に起こりやすい、飲酒や喫煙がきっかけになることがある、群発期が終わると頭痛のない期間が数ヶ月から数年続くことがある

危険信号!病院を受診すべき頭痛とは?

突然発症した激しい頭痛が原因で病院に救急搬送

頭痛は多くの人が経験するありふれた症状ですが、その中でも緊急に医療機関を受診する必要があるケースがあります。

命に関わる危険な頭痛を見分けるために、以下の症状に注意しましょう。少しでも当てはまるものがあれば、すぐに病院へ行きましょう。

危険信号説明
突然の激しい頭痛今まで経験したことのない激しい痛みが急に起こる場合
意識消失を伴う頭痛激しい頭痛と同時に、意識を失う、または意識がもうろうとする場合
発熱や首の痛みを伴う頭痛高熱や首筋の痛みとともに頭痛がある場合
通常の頭痛と異なる症状いつもとは違うタイプの頭痛、またはいつもより痛みがひどい、痛みの頻度が高いなど、いつもと様子が異なる頭痛がある場合
痙攣を伴う頭痛頭痛とともに、体の一部または全身がけいれんする症状がある場合
運動や怪我の後、急に現れた頭痛過度な運動後や頭を打った後などに、突発的に頭痛が出現した場合
神経症状を伴う頭痛頭痛に加えて、手足のしびれや脱力感、視覚障害、言語障害、歩行障害などの神経症状が現れている場合

これらの症状は、クモ膜下出血や髄膜炎などの命に関わる重篤な疾患が原因で起こる可能性があります。自己判断はせず、少しでも異変を感じたら、ためらわずに医療機関を受診することが大切です。

頭痛の原因とメカニズム

頭痛は、頭部の様々な組織が刺激を受けることで発生します。その原因は、頭痛の種類によって異なります。ここでは、3つの主要な頭痛タイプである緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛それぞれの原因とメカニズムを解説します。

(1)緊張型頭痛の原因:精神的ストレス、姿勢不良、睡眠不足など

現代社会において、緊張型頭痛は非常に多くの人が経験する頭痛です。その原因は、精神的ストレス、姿勢不良、睡眠不足など、私たちの日常生活に密接に関係しています。

原因説明
精神的ストレス仕事や人間関係などによるストレスは、自律神経のバランスを崩し、筋肉の緊張を引き起こしやすくなる
姿勢不良デスクワークやスマホの使いすぎなど、長時間同じ姿勢を続けることで、首や肩の筋肉が緊張し、頭痛につながる
睡眠不足睡眠不足は、身体の疲労回復を阻害するだけでなく、自律神経のバランスを崩し、筋肉の緊張を高めやすくなる
その他その他にも、身体的な冷え、眼精疲労、カフェインの過剰摂取や欠乏、低血糖なども緊張型頭痛の要因となることがある
頭痛のせいで寝付けない不眠症の女性

これらの要因によって、頭や首、肩の筋肉が過度に緊張し、血管が圧迫されることで、頭痛が発生すると考えられています。

緊張型頭痛は、命に関わるような病気ではありませんが、日常生活に支障をきたすこともあります。日頃からストレスを溜め込まない、正しい姿勢を意識する、十分な睡眠をとるなど、生活習慣を見直すことが大切です。

(3)片頭痛の原因:血管の拡張、神経の興奮、女性ホルモンの変化など

片頭痛は、頭の血管が拡張し、周囲の神経が刺激されることで起きるといわれています。この血管拡張には、神経伝達物質のセロトニンやCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)のバランス変化が関わっていると考えられています。

とくに女性の場合、片頭痛の発症に女性ホルモンが大きく影響しているといわれています。女性ホルモンであるエストロゲンは、脳内のセロトニンやCGRPのバランスに影響を与えます。

エストロゲンの分泌量は月経周期に伴って増減を繰り返し、急激に減少するタイミングでセロトニンやCGRPのバランスが乱れ、片頭痛が起きやすくなると考えられています。

実際に、月経が始まる数日前や生理中に頭痛を経験する女性は少なくありません。エストロゲンの分泌が急激に減少する時期と重なることから、女性ホルモンと片頭痛には深い関係があると推測できます。

(3)群発頭痛の原因:不明な点が多い

群発頭痛の原因は、他の頭痛と比べてまだはっきりと解明されていません。しかし、いくつかの説が考えられています。一説には、脳内の視床下部という部分が関与していると考えられています。

他に考えられる原因として、以下のものがあげられます。

要因説明
血管の拡張頭部の血管、特に三叉神経周囲の血管が拡張することで、神経を刺激し、痛みが発生すると考えられている
炎症反応血管の拡張に伴い、周囲の組織で炎症反応が起こり、それがさらに痛みを増強させている可能性がある
神経伝達物質の異常セロトニンやヒスタミンなどの神経伝達物質のバランスが崩れることで、群発頭痛が起きるとする説もある
自律神経系の乱れ群発頭痛の発作時にみられる、目の充血や涙、鼻水などの症状は、自律神経の乱れが関係していると考えられている
遺伝的要因群発頭痛の患者の中には、家族にも同様の症状を持つ人がいるケースがあり、遺伝的な要因も示唆されている
生活習慣喫煙や飲酒、睡眠不足などの生活習慣が、群発頭痛のリスクを高める可能性も指摘されている

頭痛のタイプ別改善策

つらい頭痛を和らげるには、それぞれのタイプに合った改善策を行うことが重要です。ここでは、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛のそれぞれに効果的な改善策をご紹介していきます。

(1)緊張型頭痛の改善策

緊張型頭痛の改善策として、下記のようなものがあります。

①ストレス解消

緊張型頭痛の改善策として、ストレス解消は欠かせません。現代社会において、ストレスを完全に無くすことは難しいでしょう。

そこで重要になるのが、「ストレスと上手につきあっていく方法」です。ストレス解消には、大きく分けて「受動的な方法」と「能動的な方法」の二つがあります。

区分ストレス解消の方法
受動的な方法ストレスの原因を考えないようにする、寝る、人に相談する、愚痴る
能動的な方法自発的な行動でストレスの解消を目指す、好きな映画を見る、スポーツをする、習い事をする、旅行に行く、美味しいものを食べる

受動的な方法は、比較的簡単に実行できるというメリットがある一方、ストレスの原因そのものを解決することには繋がりません。

一方、能動的な方法は、自発的に行動を起こす必要があるため、受動的な方法と比べるとハードルが高く感じるかもしれません。しかし、趣味や楽しみを通してストレスを発散させることは、心身に癒しを与え、結果的にストレスへの対処能力を高めることに繋がります。

日頃から、自分に合ったストレス解消法をいくつか持っておくようにしましょう。

頭痛の原因であるストレス解消のためのランニング

②姿勢改善

緊張型頭痛の改善策として、姿勢を改善することはとても大切です。

長時間のデスクワークやスマホの使いすぎで、私たちは知らず知らずのうちに猫背になってしまいがちです。

猫背になると、頭が前に出てしまい、首や肩の筋肉に大きな負担がかかります。その結果、筋肉が緊張し、血行不良を起こし、頭痛を引き起こしてしまうのです。

次のような姿勢を意識して、血流の改善を意識しましょう。

立っている時耳、肩、腰、くるぶしが一直線になるように意識する
座っている時背筋を伸ばし、顎を引く
スマホを使う時目線と同じ高さにスマホを持つ
パソコンを使う時モニターが目線よりやや下になるように調整する

③睡眠の質向上

睡眠不足や睡眠の質の低下は、頭痛を悪化させる要因の一つと考えられています。質の高い睡眠を確保するために、以下の表を参考に、生活習慣を見直してみましょう。

睡眠の質向上のためのポイント具体的な方法
生活リズムを整える毎日同じ時間に起床・就寝するよう心がける
日中の眠気を解消する15分程度の昼寝や軽い運動が効果的
※カフェインの摂り過ぎには注意
リラックスできる睡眠環境を作る室温や湿度を調整し、快適な寝具を選ぶ。スマホは寝室に持ち込まないなど
寝る前の習慣を見直すぬるめのお風呂にゆっくりと浸かったり、リラックス効果のあるハーブティーを飲んだりする

睡眠時間は人によって適切な長さが異なりますが、一般的には7~8時間が目安とされています。自身の体調と相談しながら、適切な睡眠時間を確保しましょう。

④マッサージ、ストレッチ

この章では、緊張型頭痛の改善策として効果的なマッサージとストレッチについて解説します。緊張型頭痛は、肩や首の筋肉が緊張することで発生しやすいため、これらの筋肉をマッサージやストレッチでほぐすことが効果的です。

マッサージは、血行促進効果が期待できます。首や肩を温めながら、優しく揉みほぐすように行いましょう。特に、首の付け根から肩にかけて僧帽筋と呼ばれる筋肉を重点的にマッサージすると効果的です。入浴時や就寝前に、アロマオイルなどを使用するのも良いでしょう。

ストレッチは、筋肉の緊張を和らげ、柔軟性を高める効果があります。ゆっくりと呼吸を行いながら、無理のない範囲で首や肩を動かしましょう。

<具体的なストレッチ方法>

首、肩、腕にかけての筋肉と神経を伸ばせるストレッチで、デスクワークの多い人に特におすすめです!

①手のひらを上にして小さく前ならえする

向ヶ丘遊園にある接骨院のスタッフが解説する頭痛解消ストレッチ方法

②腕を外に開き肩を下げる

登戸にある整骨院のスタッフが実践する頭痛解消エクササイズ

③肩を下げて手のひらを上にしたまま、肘から先をできるかぎり外側に伸ばす

整骨院が勧めている肩こりや猫背解消のストレッチ

④動かしている腕と逆方向に頭を倒す

自分でできる頭痛改善の整体方法

⑤倒した方向に顔を向ける(例:右腕を動かしている場合は、頭を左に倒して顔を左にひねる)

不眠や頭痛、眼精疲労にも効果的なストレッチをする整骨院スタッフ

⑤の状態で、片側30秒キープします。首・肩・腕全体の伸び感がつらいときは、手のひらを下に向けて実施してもかまいません。

(2)片頭痛の改善策

日常生活の中で工夫することで片頭痛を和らげたり、発作の回数を減らしたりできる可能性があります。自分に合った改善策を見つけ、ぜひ試してみてください。

これらの改善策を試しても症状が改善しない場合や、日常生活に支障をきたすほどのひどい頭痛の場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。

①トリガーの特定と回避

片頭痛は、特定の原因によって引き起こされる場合があり、その原因を「トリガー」と呼びます。トリガーを特定し、可能な限り避けることで、片頭痛の頻度や程度を減らすことができます。

代表的な片頭痛のトリガーには、以下のようなものがあります。

トリガーの種類具体的な例
食べ物アルコール、チーズ、チョコレート、加工肉など
刺激物明るい光、騒音、強い香り
環境天候の変化、高地、睡眠不足
ストレス過労、緊張、興奮
ホルモン月経、排卵、更年期

トリガーは人によって異なり、また、複数のトリガーが重なって片頭痛が起こることもあります。

日頃から、頭痛が起きた時の状況(食べたもの、行った場所、気分、体調など)を記録しておくと、自分のトリガーを特定しやすくなります。頭痛日記をつける習慣をつけましょう。

トリガーが特定できたら、それを避けるように意識することが大切です。例えば、特定の食品がトリガーになっている場合は、その食品を控える、特定の場所がトリガーになっている場合は、その場所を避けるなどの対策をとりましょう。

②規則正しい生活

規則正しい生活は、頭痛予防の基礎となります。 私たちの体は、体内時計によって睡眠や覚醒、ホルモン分泌などのリズムを刻んでおり、このリズムが乱れると、様々な不調が現れ、頭痛の要因となることがあります。

規則正しい生活を送るためのポイントは以下の点が挙げられます。

規則正しい生活のポイント説明
決まった時間に起床する毎日同じ時間に起床し、朝日を浴びる。前日の就寝時間が遅くなっても、起床時間はなるべく変えないようにする
3食決まった時間に食事をとる忙しくても、朝食・昼食・夕食の時間を決めて食事するように心がける
適度な運動を習慣づける軽い運動は、血行促進やストレス解消に効果があり、質の高い睡眠にもつながる。ヨガやストレッチなど、無理のない運動を生活に取り入れる
睡眠時間の確保自分にとって適切な睡眠時間を探し、毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きるようにする
就寝前のリラックスタイムを作る就寝1~2時間前には、デジタルデバイスの使用を控えてリラックスして過ごす。ぬるめのお風呂に入ったり、ハーブティーを飲んだりする

これらのポイントを意識して生活習慣を整えることで、体内時計が正常に働き、頭痛の起きにくい体作りを目指しましょう。

眠いが不眠症のせいでなかなか寝付けずあくびをする女性

③薬物療法

薬物療法は、頭痛の症状を抑えたり、発作を予防したりする効果的な治療法です。頭痛の種類や症状の程度に合わせて、医師が適切な薬剤を選びます。

治療説明使用される薬剤の例
急性期治療頭痛の痛みを抑えることを目的とする治療鎮痛薬、トリプタンなど
予防治療頭痛発作の頻度や程度を軽減することを目的とする治療抗てんかん薬、β遮断薬、カルシウム拮抗薬など

④冷却

片頭痛は、頭の血管が拡張することで起きるため、冷やすことで血管を収縮させ、痛みを和らげることができます。冷やす方法としては、以下のものがあります。

方法説明
冷却シート額やこめかみ、首の後ろなどに貼ることで、手軽に冷やすことができる
氷水で冷やしたタオル氷水を用意するのが手間ですが、冷却シートよりも広範囲を冷やすことができる
冷却機能付きのアイマスク目元を冷やすことで、光過敏の症状を抑えたり、リラックス効果も期待できる

(3)群発頭痛の改善策

群発頭痛は、その強烈な痛みから日常生活に大きな支障をきたす病気です。 効果的な治療法を見つけるために、医療機関への受診が必須となります。ここでは、群発頭痛の改善策として有効とされている治療法を紹介します。

①酸素吸入療法

群発頭痛の改善策として、酸素吸入療法が知られています。これは、文字通り酸素を吸入することで頭痛を和らげる治療法です。

酸素吸入療法は、1956年にHortonという医師によって提唱されて以来、群発頭痛の治療法として広く用いられてきました。

酸素吸入療法は、脳血管を収縮させる効果や神経原性炎症を緩和する効果、過剰に働いている副交感神経系を抑制する効果などから群発頭痛を改善すると考えられています。

③薬物療法

薬物療法は、頭痛の症状を抑えたり、頭痛が起こるのを予防したりする効果が期待できます。頭痛の種類や症状の程度に合わせて、医師が適切な薬を処方します。

頭痛や不眠症の改善のために薬を飲もうとするイメージ画像

【使用されることの多い治療薬】

  • トリプタン系薬剤
  • ジヒドロエルゴタミン
  • 局所麻酔薬(リドカインなど)

薬物療法を受ける際には、医師の指示に従い、正しく服用することが大切です。自己判断で服用を中止したり、量を変更したりすることは避けましょう。また、副作用が現れる場合もあるため、医師に相談するようにしてください。

頭痛を予防するために

頭痛は一度起こってしまうと、勉強や仕事に集中できないなど日常生活に支障をきたしてしまいます。つらい頭痛を経験する前に、できることから予防に取り組んでいきましょう。

ここでは、頭痛を予防するために効果的な方法を紹介します。

(1)生活習慣の見直し

頭痛は、毎日の生活習慣の乱れによって引き起こされることがあります。規則正しい生活、バランスの取れた食事、適度な運動など、基本的な生活習慣を改善することで、頭痛を予防できる可能性があります。

項目内容
規則正しい生活毎日同じ時間に起床・就寝するよう心がける
バランスの良い食事栄養バランスの取れた食事を心がける
適度な運動軽い運動を習慣的に行う
睡眠時間の確保睡眠時間を確保する。質の高い睡眠が取れる環境を整える
ストレスマネジメント自分に合ったストレス解消法を見つけて実践する

上記以外にも、飲酒や喫煙は血管を収縮させたり拡張させたりすることで、頭痛を引き起こす可能性があります。頭痛を予防するためにも、これらの習慣は控えるようにしましょう。

頭痛を予防するために、日頃から生活習慣を見直し、健康的な生活を心がけることが大切です。

(2)頭痛日記をつけてみる

頭痛をきちんと理解し、効果的な治療法を見つけるためには、頭痛日記をつけることが有効です。頭痛日記は、自分の頭痛の傾向を把握し、医師に正確な情報を伝えるためのツールとなります。

頭痛日記には、以下の項目を記録していくと良いでしょう。

項目具体的な内容
日付頭痛が発生した日付を記入する
時間頭痛が始まった時間と終わった時間を記録する
痛みの強さ痛みの強さを記録する(例:1〜3など数字化する)
痛みの種類どのような痛みか(ズキズキ、締め付けられるような痛みなど)、具体的な痛みの特徴を記録する
頭痛以外の症状吐き気、光や音への過敏など、頭痛に伴って現れた症状を記録する
服用した薬薬の名前と、服用量、服用後の効果を記録する
考えられる原因ストレス、睡眠不足、食事、天候、月経周期など、頭痛の原因として考えられるものを記録する

頭痛日記を継続して記録することで、自分の頭痛の傾向が見えてきます。どのような時に頭痛が起こりやすいのか、どの程度の頻度で起こるのか、どんな時に悪化するのかなど、具体的なパターンを把握することができます。

この記録は、医師の診断を助けるだけでなく、あなた自身のセルフケアにも役立ちます。頭痛のトリガーを特定し、それを避けるように意識することで、頭痛の頻度や程度を減らすことができるかもしれません。

(3)専門家への相談

セルフケアを試みても頭痛が改善しない場合や、心配な症状がある場合は、ためらわずに専門医を受診しましょう。頭痛専門医は、頭痛の診断や治療に精通しており、適切なアドバイスや治療法を提供してくれます。

よろずや接骨院でも、「頭痛がひどいんです……」といった問い合わせを多くいただきます。実際に施術をして頭痛が改善するケースもみられるため、お気軽にお問い合わせください!

頭痛の症状にずっと悩んでいた女性が医師に相談している

まとめ

頭痛には、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛など、さまざまな種類が存在し、それぞれに適切な対処法が異なります。

なんとなく放置しがちな頭痛ですが、「頭痛はよくあること」と安易に考えて放置しないことが大切です。まずは自分の頭痛がどのタイプに当てはまるのかを把握しましょう。

セルフチェックや頭痛日記の記録を通して、頭痛の症状や傾向を把握することでより効果的な対策を立てることができます。

まずは生活習慣の改善など、自分でできる予防策を試してみてください。どうしても頭痛がひどくて悩んでいるという場合は、病院や治療院などに相談してみてください。

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